動機
大量に普及している35mm判カメラ。その中には「名機」の誉れ高いレンズがたくさんあります。 PENTAXのtakumar SMC
35mm・F3.5もそんなレンズの一つです。
このレンズの最大性能を手軽に手に入れる方法、それはこのレンズが捉えたイメージサークル一杯の星を一網打尽にフィルムに取り込んでしまうことではないかと考え、「69判」の35mmレンズ専用の円形写野カメラを作ってみました。
本当のところ、フィルムファーマットは66判か67判でも良かったのですが、ちょうど手頃なフィルムホルダーが手に入らなかったもので、「69判」ということになってしまいました。
後で、このカメラを製作した経験が「4×5判カメラ」製作の際に大いに役立つことになりました。
カメラのボディー
東京新宿の大手カメラ量販店の片隅で見つけたMAMIYA69ロールフィルムホルダーを使って35mm判カメラレンズが使える円形写野カメラを製作しました。
この手のカメラを製作する場合にはレンズマウントをどのように調達するかが最大の問題となります。壊れた一眼レフカメラを買ってレンズマウントだけ使う方法もありますが、このカメラではケンコー製PENTAX
Kマウントレンズ→CマウントアダプタのKマウント側だけをアルミプレートに直付けして利用しています。
このモノクローム写真はこのカメラを使って撮影した周極星と北軽井沢観測所の赤道儀のシルエットです。この写真、私が最も気に入っている構図の一つです。
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