2004.11.16 イントロダクション
北軽井沢観測所でなかなか活躍の機会がなかったかわいそうな望遠鏡がMEADE製40cm・F4.5ドブソニアンでした。
MEADE Starfinder Dobsonian 16しかし、この1年半で私の望遠鏡自作能力はかなり進化し、数々の望遠鏡に出会ってそれなりに先鋭になった私の目にはこの望遠鏡の問題点が見えるようになったのです。
この鏡筒、所詮ドブソニアンですから光学性能はそれなりでいいのですが、森川さんの自作31cm・F4.5ドブや石田さんのNinja400などと比較すると鏡筒の重さと長さが決定的な弱点で、結果的に観測小屋から僅か数m先の屋外へ引き出す機会すら失っていたのでした。
でもそうと判れば、あとは自作で改善するしかないですよね・・・。だって、Deep Sky を存分に楽しめる大集光力のミラーは既にあるのですから、これを『死蔵』させておく手はないわけです。
ということで、40cmドブソニアンの自作を開始することになりました。
コンセプトは、
�� 軽量化を図ること ・・・・・・ トラス方式の採用、軽量材料の選定
�� 収納性を良くすること ・・・・・・ トラスバー以外の小型化
�� 星の追尾ができること ・・・・・・ 簡易型でも赤道儀
�� 見栄えを良くすること ･････・ 光物???
このあたりでしょうか。
このコンセプトに合致するようなイメージパースを描いてみると下の図のようにでもなるでしょうか。できるならば『チョイ見』のドブ架台と追尾可能な赤道儀の間を行き来できるようにしてみたいものだと思います。
とりあえず主鏡、斜鏡とスパイダー金具をオリジナルの鏡筒から外して超軽量鏡筒製作のための準備に取り掛かりました。
主鏡主鏡は直径405mm、厚さも40mmとまずまずです。
斜鏡とスパイダー金具斜鏡とスパイダー金具は極めて簡素に出来ていますが、これでも振動などを問題に感じたことはないので当面はそのまま使う予定で作業を進めるつもりです。