これは市販の25万画素1/3インチモノクロCCDカメラ基板を改造して高感度化し、流星撮影用に製作したビデオカメラです。もともとの素材は秋月電子で販売されていたmintron社製のCCDカメラ基板で、カタログ上の最低被写体照度は0.1Luxとなっていて、購入当時 (確か1995年だったと思います) 最も感度の高いCCDカメラの一つでした。



 このCCDカメラ基板の内部回路を調べて、増幅率などの定数を若干変更して0.02Lux程度まで感度を上げ、更に調整回路の可変抵抗器を外部に引き出して感度と輝度の調整を可能にしました。

 

 そして、回路定数を変更した基板を
乱暴な取り扱いにも耐えられるようにアルミダイキャスト製の小型ボックスに納めてCSマウントを取り付けました。
 右側の写真は完成したCCD
カメラにfl=2.8mm・F1.3レンズを取り付けたところで、写野は対角120度とかなりの広角が得られます。



 写真は
NSC-22(JSO製22cmシュミットカセグレイン鏡筒)にこのCCDカメラ用いて撮影した月面をキャプチャした1/30秒の1枚フレームの写真です。自作のビデオカメラといえども気流などの条件が良ければかなり良い映像を得ることができます。
 ビデオカメラで得られる動画の最大の特徴はTV画面でリアルタイムの映像を見ることができることでしょう。気流の良くない日にビデオカメラを使った『月面散歩』は月面の揺らぎから地球大気の存在を直感的に感じることができるので、鋭い焦点像のスチール写真を撮影するのとは違った楽しみの一つです。(かつてワーズワースの冒険というTV番組がありましたが、北軽井沢観測所が紹介されたときに流された月面散歩の画像はこのCCDカメラで撮影したものでした・・・)
 
 このCCDカメラを自作したのは1995年でしたから、WATECから最低被写体感度0.003LuxのN-100 (Neptune-100) が発売されるまでの5〜6年間はずっと現役として惑星や月面、時には流星観測用などに活躍してきました。
 現在は常時現役という状態ではなくなりましたが、それでも十分な感度がありますのでガイドスコープに取り付けるなどで『お役目』を果たしています。
 
 
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